2019-01-01から1年間の記事一覧

『質屋の世界』(ケネス・ハドソン)

『質屋の世界』(ケネス・ハドソン著、北川信也訳、リブロポート、1985年)を読みました。 イギリスの質屋業(pawnbroker)の歴史を近世から第二次世界大戦後まで概観した1冊です。 中世から近世にかけてイギリスで発達していった質屋は教会からの蔑視や悪徳…

Vanished Kingdoms (Norman Davies)

ポーランド史家ノーマン・デイヴィスのVanished Kingdoms: The History of Half-Forgotten Europe を読みました。書店でたまたま手に取った本ですが、面白く読めました。 ヨーロッパ古今の「消滅した国」を1章ずつ取り上げ、その歴史を綴っています。登場す…

『エドガルド・モルターラ誘拐事件』(デヴィッド・I・カーツァー)

デヴィッド・I・カーツァー『エドガルド・モルターラ誘拐事件』(漆原敦子訳、早川書房、2018年)を読みました。 映画化するんですね... 1858年、教皇領だったボローニャで6歳のユダヤ人少年エドガルド・モルターラが当局によって突然連れ去られます。理由は…