2018-01-01から1年間の記事一覧
今年(2018年)は再読を除いて170冊くらい読んだようです。読んだ中から印象に残った10冊をまずご紹介。 『探偵小説の黄金時代』(マーティン・エドワーズ著、森英俊・白須清美訳、国書刊行会、2018年)今年最大の収穫。黄金時代の作家たちの人間模様が実に…
『探偵小説の黄金時代』(マーティン・エドワーズ著、森英俊・白須清美訳、国書刊行会、2018年)を読みました。20世紀戦間期のイギリスではアガサ・クリスティーやドロシー・L・セイヤーズなど多くの有名作家が現れ、後世に残るミステリーの名作・傑作が数多…
前エントリで少し触れたのでジョージ&ウィードン・グロスミスのThe Diary of a Nobodyを取り上げます。 The Diary of a Nobodyは1888年にパンチ誌で連載され1892年に出版されたユーモア小説です。しがない事務員のチャールズ・プーター氏が郊外にちょっとし…
まさか新訳が出るとは思ってもみなかったジェローム・K・ジェロームの『ボートの三人男』(小山太一訳、光文社、2018年)を読みました。 ヴィクトリア時代イギリスで、三人の男と一匹の犬がテムズ川をボートで上っていく珍道中を描いたユーモア小説の古典で…
マイケル・イネス『盗まれたフェルメール』(福森典子訳、論創社、2018年)を読みました。久しぶりのイネスです。 警視監(副総監?)のアプルビイが妻ジュディスに誘われ、新進画家の個展へ。新進画家は数日前に自宅で不自然な死を遂げていました。いぶかし…